2020.11.18
デザイン制作
ディレクター・デザイナーが知っておくべき、写真撮影の心得
著者名 シマダヨシユキ
こんちには。ディレクターのシマダです。
ハイブリッドのディレクターは、デザインとコーディング以外何でもやる人!
って話を前回しました。
Webディレクターの役割とは?81bridのWebディレクターについての話。
その何でもやる中には、WEBサイトに必要な写真素材の撮影も含まれています。
先日、カメラマンとしてデザイナーと同行する案件があり、デザイナー時代の先輩からレクチャーされた写真撮影のメモがめちゃめちゃ役に立ったので、今回記事としてまとめてみたいと思います!
Contents
カメラマンではなく、演出家になれ!
ワタシは、あくまでもディレクター。
写真撮影行く際は、ちゃんとクライアントには、「プロのカメラマンを呼ぶこともできますけどコストがかかります。ワタシがカメラ持ってきて撮影すれば、費用を抑えることができますけど、専門ではありませんよ。」
とお伝えした場合のみ、出動します。
なので、
「プロカメラマンのように撮るのは無理!」
ここからが始まりです。
カメラマン並みの技術を習得するよりも、
まさにディレクター(演出家)として素材を魅力的にする演出する。
そこに意識を集中することで、手っ取り早く効果があげられるんじゃないかと思います。
ディレクター(デザイナー)だからこそ、どこにどんな目的でその写真を使うかをイメージできるのが最大の利点です。
例:アイキャッチ画像で社内のアットホームな雰囲気を伝えたい。商品数のバリエーションの多さが売りなので、商品紹介画像はそれが訴求できるような写真がいい、など。
「うまく撮る」ではなく「いい感じに撮る」
高価なカメラで、真正面から画角に収まるようにキレイに配置し、ライティングもしっかりでパシャ!
これでは、うまく撮れたとしても出来上がりは「証明写真」です。
弊社サイトの制作事例用に「名刺」の写真を撮ってみたという例。
黒背景に、ど真ん中にドン。
「へー」って感じ。
免許書や社員証の写真をSNSのアイコンに設定する人がほとんどいないように、これでは魅力的な写真とは言えませんよね。
いい感じの写真を撮るには、目的にそって画像を演出する必要があります。
例えば、「焼き鳥」のイメージ写真を撮影するとします。。。
焼き鳥といえば、ビールをいっぱい飲みながら頬張るのがサイコー!
もし、そんなイメージがわくのならば、
ビールジョッキを置いてみて、
居酒屋風の背景で…
そんなシーンを作り上げて写します。
そんな演出を加えると、いい感じになるじゃありませんか。
やりとりの後ろにビールのジョッキが控え、レモンを絞って…「くーーー!」
おなかが空いてきますね。
このように、焼き鳥だけをうまく撮ることだけに意識を向けるより、焼き鳥が美味しそうに伝わりそうなシーンを演出して撮ることに注力する方のが、はるかに簡単で、いい感じの写真が撮れると思います。
写真の使用目的を考えて、そのイメージできる状況を演出
焼き鳥を見事に写す「カメラマン」を目指すより、どこで何の目的で使われる写真なのかを意識して、
その用途に合わせた演出を加えて表現する「演出家」になることこそ、
ディレクター・デザイナーが写真撮影するときに意識すべき心得なのです。
アイキャッチ画像ならば、サイト全体のイメージや企業ブランディングなどに関わってくる部分だし、単なる商品ラインアップで使う写真なら逆に「証明写真」的なものがいいかもしれません。
使用用途を説明するものならば、使っているところを撮りたいし、バックや服ならコーディネートの他にも街中でどのように見えるかのイメージ写真などもあれば、実際に自分か着た場合が想像しやすいでしょう。
並べあげたらキリがありませんが、写真の使用目的を考えて、そこにあった演出を加えた画像を撮ることで、「いい感じの写真」になり、その先には「いい感じのサイト」が出来上がるんではないでしょうか。
そのために、最低限抑えておきたいポイントを3つあげるので覚えてくださいね。
「いい感じの写真」にするために、最低限気にするべき3つのポイント
舞台を整える
まず、最初に気にするべきポイントは、舞台となる「背景」。
単純に、メインとなる商品などを、業務用のテーブルに置くのと木製のテーブルの上に置いて背景を変えるだけでも全然クオリティーは違います。
アクセサリー類などは、木製テーブルよりも、大理石柄とかテカテカの布の背景とかの方がいい感じで映える写真になるかと思います。
主役の配置
まず最初に、これだけはやめてくださいの配置を言います。
写真の真ん中に、主役を真正面に配置して取るパターン。素人っぽさ100%のダサい写真になります。
でも、逆にこれがダサさのMAXだとしたら、ここから色々ズラしていく演出を加えていくことが可能です。
基本は「配置」と「構図」と「アングル」。
- 主役を真正面から撮るのではなく、斜めにズラして置いてみる。
- 構図も、主役をど真ん中に置くのではなく、ちょっとズラす。
- 真正面から撮るのではなく、角度(アングル)をちょっとズラす。
あとは、一つの構図やアングルにこだわらずに色々と試す!
写真がいい感じに、魅力的になるように、「置き方」「構図」「アングル」を意識しながら試してみてください。
脇役選び
3つ目のポイントは、脇役選びです。
写真を見てください。
弊社サイトの制作事例用に写真を撮ってみます。
目的は、事例として名刺デザインをいい感じにすること。
まずは、背景は木製のテーブルで、脇役なしの場合。
なんか普通…。
パッとしない感じですよね。
では、脇役あり。
デザイン会社っぽく、デザイン洋書を脇役に添えてみました。
どうです?っぽくなったんじゃないですか。
デザインを魅力的に見せたかったら、オシャレな感じの背景と小道具で、雰囲気をオシャレっぽく見せることができれば必然的に制作物の魅力も高めることが可能です。
【まとめ】ディレクター・デザイナーが知っておくべき、写真撮影の心得
急に、来週カメラマンとして現場に向かわなくてはならなくなったディレクター・デザイナー向けに写真撮影の心得をまとめてきました。
「カメラマンではなく、演出家になれ!」というイメージは掴めたでしょうか。
もちろん、
- 露出補正
- ホワイトバランス
- 絞りやシャッタースピード
くらいの最低限カメラの知識も必要ですが、
うまく撮ろうとするよりも、目的に沿った写真を撮るように意識することで、ディレクター・デザイナーとしての知見が活かせます。
その上で、お知らせした3つのポイントを意識して、「いい感じ」の写真を撮れるように頑張ってみてください!
この記事を書いた人著者名 シマダヨシユキ
体育大出身で、元デザイナー。不思議な縁から81BRiDの前身となるフォースエレメンツに入社。マーケティングを勉強し、プロジェクトの目的に沿った戦略設計や、意図をデザインやコーディングに反映されているかチェックを行っています。コミュニケーション能力は低いので、営業活動全般は苦手。
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