2021.08.19
81BRiDブログ
今求められる中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
著者名 Hiromitsu Yamanaka
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉をよく耳にする様になりました。一口にDXと聞くと、会社・企業のIT化をやデジタル化を目指すというイメージがありますよね。DXの定義とはそもそも何なのか、取り組み方や課題について執筆してみようと思います。
Contents
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
デジタルトランスフォーメーション Digital transformationとは、2004年にスウェーデンのウメオ大学の教授であるエリック・ストルターマンが提唱したとされる『企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる』という意味合いで定義されています。
あれ?
「Digital transformationでDX?」そう思った方も多いはず。これは、「Transformation」という言葉に「Trans(交差する)」という意味があるため、交差を1文字で表す「X」が使われており、「DT」の表記だと、プログラミング用語とかぶってしまうため、「DX」の表記になったと言うことです。
DXは簡潔に何を指しているのか
デジタルトランスフォーメーションは、会社・企業のIT化をする事を指しているのかと言うと少し違います。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」引用 : 経済産業省『DX推進ガイドライン』
上記をDXと定義するならば、ITは、その手段となるわけです。
DXは目的、ITはその手段であるという解釈が一番しっくり来ると思います。
中小企業が行う低予算のDXとはコモディティー化を逆手に取るべき
DX推進はなにも大手上場企業だけの話ではないと僕は思います。
私たちの様な中小企業こそ、まずは低予算から始めるDX化を目指して前へ進むべきなのではないか?そう考えています。
IT化やデジタル化、技術が進化するにつれて、社会や消費者は世界中の商品やサービスを比較することが容易になりました。
そして同じく、IT化やデジタル化、技術が進化するにつれて、企業の製品やサービスは同時に品質の向上や価格努力も行われています。
そこで起きるコモディティー化、顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」という意識の進行により、商品の質や価格だけでは勝負できなくなっています。
そのため、企業はDX化を進めなければ市場競争において勝ち残れなくなってきています。
逆に考えましょう。
「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」という意識進行の現象が起こりつつある今、商品やサービスに自信がある中小企業にとって、迅速にDX化に向けて舵をとり、今までの成果以上の結果を出していく、戦いの船に乗るべきなのでは?と考えたのです。
小さなところからでも始めるべきDX
中小企業の限られた人員・予算でデジタルトランスフォーメーションに取り組むメリットは沢山あります。
紙でやらなければダメな業務、人が計算しなければダメな業務、勘に頼ってやらなければならない属人化した業務、会社内の椅子に座って行わなければいけない業務、それは理由があってマストなのでしょうか?(自社を棚に上げて申しております。)
IT化→DXを行うことにより、業務効率は上がり、現在の限られた人材リソースで今まで以上の最大のサービス提供や結果を出すことが可能だと思います。
次回は、中小企業のDX化について、実例を交えた記事を書いていこうと思います。
私たち地方の中小企業にとって、これからの時代を戦い抜く少しの判断材料になればと思います!